株式会社エコニクス
品質管理部 岩渕 雅輝
動物プランクトンには実に様々な動物が含まれ、生活の仕方も様々です。
その代表選手のミジンコですが、甲殻類の中の鰓脚類の中の枝角類の仲間で、淡水なら何処にでも棲んでいます。身体に相応しからぬ大きな触角をバタバタ動かして水の中をチョコマカと泳ぎます。触角の先には長い羽根のような毛があり、身体を沈みにくくしています。ずんぐりした胴体には羽根の様な脚があり食べ物(水中の粒状物)を口に送る役目をします。この仲間は海にもいますが、淡水の種類とは違う形態でオカメミジンコという変な名前がついています。
次は、プシュウドカラヌス・ニュウマニです。和が国では、馴染みがなかった為か和名はありませんが、形からこの仲間をヒゲナガケンミジンコと呼んでいる人もいます。
この類は甲殻類の中の橈脚類に属し、鳥の羽根の様な脚を持ち、胴体は頭と胸とお腹に分かれ、頭には沢山の毛が付いた長い触角や食べ物を捕るための脚があります。胸には泳ぐ為の櫂の様な脚があり、お腹の先には二股になり、先には数対の長い毛が付いています。この長い毛と触角が浮力を稼ぐ役目を果たします。頭にある脚は水流を起こして水中の植物プランクトンを濾し取って口に運ぶ役目をします。この仲間はほとんどがベジタリアンですが、肉好きもいて獲物を捕まえてムシャムシゃ食べるのもいます。この種は、北海道周辺の海ならいつでも見られ、特に冬の終りから春にかけて大量にいますので稚魚の餌には最適です。
橈脚類は「ぎょうきゃくるい」と読むのですが、櫂の様な脚を持つので「かいあしるい」と読む方が親しみ易いようですが、最近は横文字の「コペポーダ」と言う呼び方も市民権を得ています。