ECO TOPICSエコニクスからの情報発信
エコニクスからの情報発信
2019.03.01
ECONEWS vol.309

SDGsって?

株式会社エコニクス 常務取締役
中齊 修

 

 初めてSDGsの文字を見たときは、正直なんと読むのか判りませんでした。最近ではよく耳にするようになったのですが、「エス・ディー・ジーズ」と読むようです。ご存知の方も多いと思いますが、SDGsとはSustainable Development Goalsの頭文字をとったもので、日本語では『持続可能な開発目標』を意味しており、2015年に開催された国連サミットにおいて、国連加盟193か国が2030年までに達成する目標として採択されました。

 『持続可能な開発目標』という大仰な名称がついているため、当初は直接私たちの生活に関わりがあるものとは思えませんでした。

 その内容は17の大目標と、この大目標を達成するための具体的な169のターゲット(達成基準)で構成されています。

 


SDGsのロゴ

 

 17の大目標を見ると1.貧困をなくそう、2.飢餓をゼロに、3.すべての人に健康と福祉を、4.質の高い教育をみんなに、等々が並び、これら目標のまくら言葉には「全世界で」とか、「世界全ての国々で」などが付くことを考えると、一個人や一企業で何かを行うには非常にハードルが高く思えました。

 しかし17の目標の後半部分に出てくる14.海の豊かさを守ろう、15.陸の豊かさも守ろう、の2つの目標については、弊社には馴染みの深いテーマであるため興味をそそられました。

 

 日本では、2016年5月に第1回「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部会合」の開催に始まり、同年12月に開催された第2回目の会合では、8つの優先課題と140の施策の実施指針が決定されています。

 また、2017年に企業や団体等の先駆的な取り組み事例の表彰をおこなった、「第1回ジャパンSDGsアワード」では、北海道下川町様がその取り組みを高く評価され、SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞を受賞されたのは記憶に新しいところです。

 第4回の推進本部会合では「SDGsアクションプラン2018」が、その後改定を経て「アクションプラン2019」が決定されています。このアクションプラン2019の決定以降に、国内でもより大きな注目を集めるようになったと思います。個々の詳しいアクションプランについては割愛しますが、内容としては「3つの柱」と、この柱を具体的行動まで落とし込んだ「8つの優先分野」となっており、その中には『中小企業におけるSDGsの取り組み強化』についても盛り込まれています。今後SDGsは企業活動と切っても切り離せない状況となり、弊社も安閑としてはいられなくなりました。

 また、アクションプラン2019では、3つの柱のうち『SDGsを原動力とした地方創生、強靭かつ環境に優しい魅力的なまちづくり』が1つとして掲げられ、その中にはICT等の先端技術を活用した地域の活性化や、スマート農林水産業の推進なども取り上げられており今後の動向を注視しているところです。

 

 今後は様々な場面においてSDGsを意識した活動が活発化することが予想されます。微力ではありますが、弊社の事業活動がSDGs推進の一助になれるように今後も事業を進めてまいります。