自然環境部 海域担当チーム
中山 銀冴
私がエコニクスに入社してからすでに11か月が経ちました。最近は、潜水作業を中心とし、海域の藻場に関する業務に多く携わっています。現場でたくさんのことを学んでいる最中であり、あっという間の11か月間でした。
入社当初は、まだ潜水作業ができなかったため、主にダイバーをサポートするテンダー(船上補助員)として従事していました。ダイバーが潜る前に各種潜水機材を準備したり、船上の整理整頓をしたり、先輩社員の指導を受けながら一つ一つ作業の段取りを覚えていきました。
そうした日々を過ごしながら、8月下旬に現地での潜水講習を受け、ようやくダイビングのライセンスを取得することができました。そして、すぐに実海域でのダイバーデビューを果たすことになりました。
実海域作業でダイバーデビューした当初は不安なことばかりでした。特に、中性浮力(ダイビング中に身体が沈みも浮かびもせず、水中で安定してホバリングしている状態のこと)がうまく取れずに浮きあがってしまったり、先輩ダイバーと接触してしまったり、進む方向を間違ったり、といった数々のミスを犯しました。
しかし、回数を重ねていくうちに徐々に水中での作業に慣れ、デビュー当初と比べると、周囲の状況を確認しながら落ち着いて作業することができるようになったと感じています。

写真1:潜水作業中の私
私は函館生まれの函館育ちなのですが、エコニクス入社後は、なじみの深い道南海域(函館市入舟地区、南茅部地区、鹿部町等)の藻場関連業務で潜水する機会が多いです。
母藻コンブを育成するため、水中に単管製簡易施設を組み立てたり、種苗糸を取り付けたロープをその施設に設置したり、ウニによる食害からコンブを守るために密度管理(ウニを採捕して別の場所へ再放流)を行ったりしています。そして、道南海域にて数多くのウニが海藻に群がっている様子をこの目で実際に確認することになりました。
私は水産高校出身であり、日本の各地で「磯焼け」が問題になっていることは授業を通じて学んでいました。通常の生活では、その深刻さを感じることができませんでしたが、実際に海の中に潜って見てみると想像以上にウニによる磯焼け被害が深刻であることを実感しました。ちなみに、現場でウニの密度管理を行った際には、私を含めた3人で1時間潜水し、800匹以上を採捕したこともあります。
私自身、業務に関してはまだまだわからないことが多く、学ぶことばかりの毎日です。今後は、安全第一を最優先し、現場作業の経験を重ね、段取りと技術を身につけていきたいです。また、潜水技術の向上に努めながら、海域環境に関する知識を深め、藻場の造成・再生に貢献していきたいと思っています。

写真2:海藻に群がるウニ


