ECO TOPICSエコニクスからの情報発信
エコニクスからの情報発信
2024.10.30
エコ森林通信 vol.39

エコ森林が 環境省「自然共生サイト」に認定されました!

自然環境部 陸域担当チーム
篠原 由香

 エコニクスの森林(以下、エコ森林)は、『エコニクスの森林[もり]』として、2024年10月21日に環境省の「自然共生サイト」 (国が認定する、民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域)に認定[1]され、 10月29日に認定証授与式にて認定証を受領しました。


🌲エコ森林の概要
 エコ森林は、札幌市街地から車で約1時間、札幌市南区の標高約600~730mの南東向き斜面に位置する国有林(自然林)です。植生は針広混交林であり、主に落葉広葉樹のダケカンバやミズナラ、常緑針葉樹のトドマツが生育しており、胸高直径60~80cmの大径木や多様な動植物が確認されています。林野庁の分収林制度「法人の森林」における既存の森林を整備する分収育林として、森林を長きに渡って保全していくことにより、地球温暖化防止や水源かん養、国土保全、生物多様性の維持等に貢献するため「不伐の森林」として弊社で保有し、1995年より活動しています。

🌲エコ森林の活動目的
 森林が果たす公益的機能の重要性を鑑み、我が国の森林資源の維持増進に寄与するため、国有林の分収林制度を活用して、自然環境の保全・形成ならびに地域社会への貢献に資するとともに、人々と自然のふれあい、社員相互の親睦と緑化思想の高揚を図ることが活動目的です。

🌲エコ森林が認定されたポイント
 エコ森林が自然共生サイトに認定された生物多様性の価値に関する基準は、①原生的な自然生態系が存する場である点、②生態系サービスの提供の場であって、在来種を中心とした多様な動植物種からなる健全な生態系が存する場である点、③希少な動植物種が生息生育している場あるいは生息生育している可能性が高い場である点です。 希少種を含む健全な生態系を有する国有林の一部を企業が長期的に維持管理し、生態系サービスを提供してきた活動には高い価値が認められ、今後もこの活動を維持することで、サービスの継続的な提供やさらなる多様性の向上が見込まれること、また、市民参加型の動植物調査を実施しており、環境省、北海道、札幌市の各レッドリストの掲載種が保全されていることを高く評価されました。

🌲自然共生サイト認定支援サービス
 自然共生サイトに認定されると、保護地区との重複を除き「OECM」として国際データベースに登録されるため、CSRのみならず、TNFDやTCFDへの掲載等で国際的アピールにも繋がります。
 弊社では、専門性の高い技術者による自然環境の調査・解析・評価・対策技術、計画及び説明技術とフィールド経験、自然共生サイト認定実績を活かし、自然共生サイト認定支援サービスを展開しておりますので、ぜひご相談ください。
【支援サービスの内容】
・活動計画やモニタリング計画の策定、保全活動の技術指導、効果検証のための動植物モニタリング調査及び評価、環境省への申請書作成等の支援
・自治体による地元企業に対する自然共生サイトに関する普及啓発の支援、登録に向けた候補地の選定・評価、勉強会(自然共生サイトの解説やその効果等)の講師派遣等

[1] 認定サイト一覧. https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/kyousei/nintei/index.html

エコ森林通信vol.39