自然環境部 海域担当チーム
伊藤 尚久
現在開催されている大阪・関西万博のパビリオン「BLUE OCEAN DOME」において、7月22~27日の6日間にわたり「北海道昆布WEEK」の各種イベントが開催されました。NPO法人ZERI JAPANが運営している本パビリオンは、海洋資源の持続的活用と海洋生態系の保護をテーマとし、来館者が楽しみながら環境保護の考え方を学べるパビリオンであり、2019年のG20大阪サミットで採択された「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン※」の実現に向けた取り組みを実践しています。
筆者は、弊社が参画しているプロジェクト(函館マリカルチャープロジェクト、海とこんぶの森プロジェクト)がそれぞれ主催した「7/25:函館真昆布DAY」と「7/26:海と昆布の森DAY」のイベントに参加しましたので、その内容紹介をさせていただきます。
※2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにすることを目指す

【7/25:函館真昆布DAY 】
●函館市の大泉市長とNPO法人ZERI JAPANの更家理事長によるトークセッション、そして各研究機関による函館真昆布の価値と持続的な生産に向けた研究成果に関する講演が行われました。
●展示ブースには函館真昆布の3銘柄(白口浜、黒口浜、本場折浜)のサンプルや説明パネルが展示され、来場者にはだし昆布の試供品が配布されていました。
▶函館市と企業・研究機関の連携により、函館真昆布の価値を国内外に発信する取り組みの実例が多角的に紹介され、さらには昆布のサンプル展示や試供品配布といった体験と知識を融合させる演出が施されており、来場者が函館真昆布ブランドの価値と魅力を存分に感じることができるイベントでした。
【7/26:海と昆布の森DAY】
● NHK Eテレで人気の「おねんどお姉さん」によるねんど教室が開催されました。環境にやさしいねんどを使用し、海の生き物を作りながら、昆布や海の環境について楽しく学ぶ体験型学習の場が提供されていました。
●道内の現役高校生が海や地域資源への想いを込め、昆布をテーマにした未来志向の研究やアイデアをプレゼンし、業界関係者と活発な意見交換が行われました。
●北海道の昆布産地が抱えている磯焼けや海の環境変化などの課題に対し、各業界の関係者がそれぞれの立場で藻場再生や里海、責任ある資源調達のあり方に関する意見を交わし合い、未来の海と昆布を守るための活動内容について活発な議論が行われていました。
▶ねんど教室は子どもや家族連れにとって楽しみながら昆布や海の生態系に関する理解を深める貴重な機会でした。また、地域に対する現役高校生の熱い思いと柔軟かつ斬新な提言に触れ、今後の未来に明るい兆しを感じることができました。各業界の関係者が先駆的に取り組んでいる環境保全活動が本イベントを通じて世間一般に広く知れ渡り、より大きなムーブメントになってくれることを期待したいと思います。

参考資料
BLUE OCEAN DOME イベントタイムテーブル
https://zeri.jp/expo2025/blue-ocean-studio/timetable/?week=2025-07-21